仲間を信じ過ぎるという人間の性質のせいで気付かなかったけど人間っていうのはなんて糞なんだろう、と思った。戦争はするわ、差別はあるわ、肉は食うわで客観的に見て最悪なのだ。
しかしよく考えるとその糞さというのは思いやりのなさに起因しているのだが、そもそも思いやりがないのが自然であり、思いやりは特別なのである。
そうすると今度は自然を憎むという事になりそうだが、私の憎しみはすっかり失せてしまった。どうやら憎しみというのは仲間ありきらしかった。