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アートについての勝手な定義

今、そこそこ絵が描ける人が古代に行くと、その人の絵はアートとして扱われるでしょう。
そこで思うのですが、アートっていうのは価値なんじゃないでしょうか。
もっと言うと、価値の中に潜む「強い存在」なんじゃないでしょうか。
抽象絵画だとか、未来派だとか、シュルレアリスムだとかを見てるとそんな気がしてならないんです。

それへの反論として、「では個人が感動できたら、どんな作品でもアートなのか」というものがあると思います。
しかし私はそれは違うと思います。というのも、その人はおそらく作品という存在に感動したのではなく、登場人物などに感動しただろうと思われるからです。
皆のために死ぬ登場人物に感動したとして、その登場人物の心意気がアートというだけで、作品がアートということにはならないです。
もちろんアートかどうかの解釈は人のものですから、技術的に未熟である事や存在としてありふれている事を意識できずに強い存在を感じるのなら、やはりその人にとってアートということになると思いますが。

で、なぜ定義をはっきりさせたいかって、この単語を使うと、いろんなことが分かってくる気がするんです。
例えばダリは天才ぶってるのではなくアートぶってるだけだと分かります。(この現象はよく起こって、例えば抽象的な発言をすると頭がいいと思われてしまいます。)
他にも、死の衝動もそれである気がしますし、自分の「なんかいいな」にも説明がついたりします。
便利なので使ってみてください。